鹿児島県北部の熊本県との県境に接する出水市に鎮座する。箱崎八幡宮です。
出水市といえば「鶴の渡来地」として有名であり、社名からわかるようにこちらは福岡の『筥崎宮』(はこざきぐう)からの御分霊です。
ですが、こちらの八幡様の御祭神は「誉田和命」(応神天皇)、「息長足比賣命」(神功皇后)とここまではいいのですがもう一柱は高良玉垂命(竹内宿禰)と「筥崎宮」とは違い、「玉依姫命」ではないことです。
そして八幡神でありながら境内にある「鶴神様」(つるかんさー)のモデルは竹内宿禰であったりと不思議な神社であります。少し調べましたら、これはこの地が縁起のよい鶴と関わりから「長命長寿」を御神徳としているところに由来するものであり、五代の天皇に仕えたとされる仙人「竹内宿禰」との関連を深く関連付けた結果であると思われます。境内には彩色された鶴の石像が見られます。
この神社のもうひとつ特徴は境内のあちこちに金属製の「大鈴」が見られる事です。御由緒などを見てもどのような関わりから「大鈴」を置いてあるかは不明ですが全体的な印象としてかなり派手にみえます。
誠に見所満載の楽しい神社です。
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