鹿児島県北部の熊本県との県境に接する出水市に鎮座する。箱崎八幡宮です。

 出水市といえば「鶴の渡来地」として有名であり、社名からわかるようにこちらは福岡の『筥崎宮』(はこざきぐう)からの御分霊です。

ですが、こちらの八幡様の御祭神は「誉田和命」(応神天皇)、「息長足比賣命」(神功皇后)とここまではいいのですがもう一柱は高良玉垂命(竹内宿禰)と「筥崎宮」とは違い、「玉依姫命」ではないことです。

 そして八幡神でありながら境内にある「鶴神様」(つるかんさー)のモデルは竹内宿禰であったりと不思議な神社であります。少し調べましたら、これはこの地が縁起のよい鶴と関わりから「長命長寿」を御神徳としているところに由来するものであり、五代の天皇に仕えたとされる仙人「竹内宿禰」との関連を深く関連付けた結果であると思われます。境内には彩色された鶴の石像が見られます。

 この神社のもうひとつ特徴は境内のあちこちに金属製の「大鈴」が見られる事です。御由緒などを見てもどのような関わりから「大鈴」を置いてあるかは不明ですが全体的な印象としてかなり派手にみえます。

 誠に見所満載の楽しい神社です。




 左上下は御神門で左右に門守りの神像が祀られています。
この上から『日本一の大鈴』がつるされてあります。
『日本一の大鈴』は 高さ4m 直径3.4m 重さ5t あり実物は重量感がありかなり立派です。 伊勢神宮鎮座二千年、今上天皇御即位十年の記念事業として竣工されたようです。『成せば成(鳴)る。大願成就の大鈴』というそうです。
まてよ『大願成就』は仏教用語では?。。
右下は神門内の賽銭箱。鈴の敷物の100円と書いてある所にお金を入れると「鈴の音」が流れます。ナゼ?

御拝殿です。お社もきれいですし、お掃除も行き届いていており気持ちがよいです。

前出の鶴神様、地元では「つるかんさー」と呼ばれているそうです。
モデルは竹内宿禰。誠に穏やでにこやかなお顔をされています。右は彩色された鶴の石像です。撫でると長生きできるようです。


 『日本一の大鈴』をさらに一回り大きくしたサイズの大鈴。
本物かと思えばそうでなく、この神社に伝わるお宝などの宝物殿だそうです。
そのお宝のひとつに『日本一小さい鈴』が納めてあるそうです。
「日本一ずくめ」です。