摂社「住吉社」 御祭神 住吉三神 末社 「一童社」 御祭神 磯良命

 右 末社「貴船社」 御祭神 高お神命
 左 末社「龍田社」 御祭神 級津彦命
               級津媛命
摂社「若宮社」 御祭神 仁徳天皇










 京阪電車「八幡市駅」を下車し「男山ケーブル」(約3分)の終点を降りると石清水八幡宮の鎮座地「男山」に着きます。(15分おきのダイヤ)

この一帯は京都府の「歴史的自然環境保全地域」として、行政によって保護管理されています。珍しい樹木や野鳥が数多く生息する美しい自然環境のなかにあります。

なかでも竹が有名であの「エジソン」が電球を発明したときその材料となったのがこの男山の竹だそうです。石清水八幡宮周辺に「エジソン記念碑」があります。








 




 乗車中の車内の案内テープで徒然草第52段「仁和寺にある法師」の話が流れました。『仁和寺に居た老僧は「一生に一度は石清水八幡宮へ行きたい」と思っていた。念願叶って石清水八幡宮へ行ったのだが、麓にある高良社や極楽寺などだけを参拝して満足し、他の人が石清水に行こうとして山を登っていたのに、今いる寺社が石清水だと思い込んで山に登らなかったという話。「どんな小さなことにも案内する人が必要である」という話であり、中学校で教えられることの多い文である。この話は、石清水八幡宮の本殿が男山の山頂にあることや、麓の摂末社も相当に壮大な造りであることを知っていて、初めて理解できる逸話である。 』
 この中に出てくる末社「高良神社」は社名は当初「河原社」と称されていましたが、カワラ→カウラ→コウラと変化して「高良」の字を当てるようになったといわれています。
御祭神は福岡県久留米市に鎮座する高良大社と同じく、神功皇后の海外御出陣の折に住吉三神の神威をお鎮めしたという「高良玉垂命(こうらたまたれのみこと)」でありますが、一説には武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)と住吉神の二座をお祀りしたものであるともいわれています。

 こちらの神社の境内の掲示に「八幡(やわた)の氏神様です。慎み敬いましょう!」 としてありました。石清水八幡宮がその御神徳から武家信仰の対象であり、この高良神社は庶民の信仰対象であったように思われます。地元信仰大変厚い神様です。