全国四万四千社とされる八幡宮の総本社、宇佐神宮です。御祭神は「応神天皇」「比売大神」「神功皇后」の三神。戦国時代からその御祭神の「戦闘神的」な御属性から各地に御分社されお稲荷さんと同じく親しみ深くなった八幡様。
 もともとは元宮とされる御許山(おもとやま)の三巨石を御神体とし地元豪族の宇佐氏が信仰対象として祀った事がその起源とされてその後、歴史的な「託宣」(たくせん)によって神仏習合の「八幡大菩薩」が生まれるにいたりました。

 御由緒によると「伊勢神宮」に続く「宗廟」です。九州の方でなくと一度は参拝した神社のひとつですね。。
 鎮座地の宇佐市は豊後水道に接しているという利便性のある土地柄にあり現在では四国、中国地方へのルートは海路(フェリー)があり四国までだと最短で70分もあれば渡ることが出来る。(国道九四フェリー:佐賀関港〜三崎港)北部九州の神社参拝は宇佐神宮をとおりそれから
四国へ渡るのも面白いかもしれません。



 さらに本殿をめざして上がっていくといよいよ御本殿です。おりしも撮影日は10月の第一土曜にあたり仲秋祭(放生会(ほうじょうえ))の初日であり神輿が挙がってました。

 御本殿への入り口「西大門」です。御鎮座地「亀山」の頂上です。

 

  
  


 宇佐神宮の御本殿。これも本家本元の「八幡造」のお社です。
参拝時は大変よいお天気でこのとおりの晴天の下で極彩色の御社殿が映えます。
創建の歴史は西暦725年にさかのぼります。この三つの御社殿は基本的に創建当時のままでありそれ自体が国宝です。
 
 この時同行してもらった友人が本殿前に立ち「どこからお参りすればいいの?」との素朴な疑問を投げかけた。そのとき私は何の考えもなく「中心の拝殿が最初で、あと両脇の拝殿にお参りすればいいんじゃないか!」と答えました。基本的にはどこの神社でも主祭神は中心に鎮まっているのが普通であります。仏教で言う「脇侍」はその両脇を固める神仏なのです。
 ところがそれは違う事に気付きませんでした。なぜ中心の「二之御殿」の神様が「八幡様」でなく「比売大神様」なのでしょうか?
三御殿を拝む場合は自然と向かって左の「八幡様」から拝むということとはなりますがやはり真ん中に主祭神が鎮まってらっしゃるのが自然のように感じます。お参りしてて少し違和感がありました。これについては次の項でまた触れたいと思います。