宇佐神宮は八幡総本社らしく摂末社も数多くあり、その崇敬の厚さがうかがわれます。

 参拝順路どおり行き本殿少しを下ったところに下宮があります。そこは御本殿とまったく同じ御祭神を祀った「下宮」があります。ご覧のとおりかなり大きな御社殿です。

御由緒によると御炊殿(おいどの)ともいわれ御神前にお供えする神饌を準備していたところだったらしく、よってその御神徳は「農業」「漁業」「一般産業」の発展充実をお守りになる神様であり御本殿と御祭神こそ同じであるがその御役は違うようです。
 はっきりした歴史的な裏付けがあるわけではありませんがどうもこの「外宮」、「上宮」(御本殿)の武士や貴族などの身分の高い者の窓口に対して、農民や漁民など一般庶民を受け入れられた御社殿のような気がします。参拝してみて感じられるこの感覚はまんざら的をはずれていないような気もします。ですから御祭神も同一であり御社殿も大きく立派であります。